[基本情報]
・名前:ぎんぎん twitter: @hideshi28
・出身高専: 豊田高専機械工学科
・学科順位:3年10位 4年10位
・受験年: H29
・受験大学: 東北大学
・受験学科: 材料科学総合学科
・受験科目: 数学 物理 化学 TOEIC 口頭試問
・部活: 剣道
・資格: TOEIC725点 独検2級
[受験内容]
・志望動機:
材料の物性に興味が沸いたから。とはいっても理学は性に合わないと感じ,材料工学の方面に進もうと思った。
・受験勉強
自分が目標を決めて本格的に始めたのは4年生の終わりからでした。一応それまでは時間があるときに英語の勉強を多少していました。勉強方法は勉強は先生たちの部屋の前や図書館,休館日は喫茶店でする,家(一人暮らし)では一切勉強しないと決めてやってました。それといろんな大学の過去問を集め解いたり,参考書を仲間内で交換したりしてました。個人的には定期的に過去問を解き目標地点との距離を確認しながらやるのがいいと思います。それと応用問題を解くことが基礎を身に着ける最短だと考えてます。
以下各科目のためにした対策を書いてきます。
[数学]
筑波大学応用理工,名古屋工業大学の過去問と「編入数学過去問特訓」をまず最初に始めました。この3つは東北大学に限らず編入試験の数学を知る入り口としていいと思います。とはいっても過去問特訓は初見じゃほぼ無理なので教科書などを見ながらやりました。8月までこいつらは常にカバンの中に入ってました。
微分積分,線形代数,行列は他大学でもよく出るのでそこまで特別な対策はしませんでした。普通に問題集と過去問をやって理解しましたしかし東北大学は数列が出るため「青チャート3c?(たぶん)」と高専の数学問題集を解き対策しました。
[物理]
なんとなくで解けるためあんまり勉強しませんでした。最初共立出版の黄色いやつ「詳解物理学演習」をやろうとおもったのですが,詳しすぎたり問題も変態なので辞書にしました。振動,電磁気などは授業でやってたので,適当な参考書を借りてやってました。ただ東北大学では光と音がでるので高校生の「リードα」を解きました。光と音は高校以上の内容は出ずに暗記物のため苦痛でした。名前は忘れましたが友人から借りた共立出版の青くて薄めの詳解演習がよかったです。
[化学]
ほぼゼロスタートだったため数学の次ぐらいにやった気がします。読んでも頭に入ってこないので,これはもうひたすら問題集を解きまくりました。まず「橋爪有機化学25題」から始めました。その次に「実践化学重要問題集」は間違えた問題をなにも見なくても解けるまで何度もやりました。6月ぐらいに追加で「化学基礎問題精講」を買いこれも一応全部やりました。基礎問題精講のほうが説明はわかり易くこちら側を先にすればよかったと思ってます。読み物としては「化学の新研究」それと大学化学を勉強するために「マクマリー有機化学(上)」を読みました。マクマリーを読むことで有機化学がただの暗記ではないことがわかるのでお勧めです。
[口頭試問]
これはとあるブログに試問内容を載せていてくれた方がいらっしゃったので,それを参考に下記の参考書を読みました。
「アトキンス物理化学上,下」
かなり難しいので目を通すだけ,ただ熱の部分は頑張った。
「固体物性を理解するための統計物理」
僕のいっぱいちゅきな本。エントロピーや温度の概念,いままでの熱力学の見方を変えてくれた本。読みやすい。
「量子力学がわかる」
この本をなぞりながら実際に式を解くことである程度量子力学を理解しました。ただ球座標系の式はくそだるかった。
「キッテル固体物理学入門」
こんなの僕には入門できませんでした。それなりの知識が必要。入門(入れてあげるとは言ってない)
その他,基本図書館にいたのでいろいろ読んだ気がします。
口頭試問は別に問題を解くわけではなくちゃんと理解をできているかの確認だったので,各分野の要点を軽く説明できる程度にすれば大丈夫だと思います
・試験内容
数学,物理,化学は他のサイトで過去問を掲載してくれている方がいらっしゃるので特に言いません。
結果の自己採点は
数学
1グラフの問題 10割
2空間図形 5割
3行列 10割
物理
1力学 6割
2電磁気 4割
3光 5割
化学
1物理化学 10割
2無機化学 8割
3有機化学 10割
およそ筆記は合計220/300
口頭試問については僕が受けた質問を知りたい方はツイッターで言って下さい。公開してあとで問題になると面倒なので。
・後輩への一言
編入勉強を通じておもったのは,ある学問の扉を開くには,それだけの知識と学ぶ力が必要になってきます。その分野が高度になればなるほど扉は重くなっていきます。編入試験の勉強は力をつけるための筋トレみたいなものです。いっぱい筋トレして素敵な肉体を手に入れましょう。高みを目指す友達とともに頑張ってください