~自己紹介~
[名前] 切手
[出身高専 学科] 鈴鹿高専 材料工学科
[学科順位] 探しましたが記録も記憶もありませんでした。
[受験年] 2017年
[受験大学 試験内容] 神戸大学理学部数学科 合格(数学・英語・面接)
[併願大学] 岡山大学理学部数学科・広島大学理学部数学科
[現在の活動] 生体活動のみ。
[資格] TOEIC 0点・漢字検定 2級
[SNS] 開店休業状態。
~受験内容~
[動機]
趣味は鉱物です。鉱物の解析の為に数学が用いられていることを知り、数学の勉強を始めました。以前は鉱物のみの一神教でしたが、今では数学も信仰しています。そういうわけで数学を学ぶことにしました。
[数学]
皆さん高専生ですよね。じゃあ過去問が大好きでしょう?朗報です。数学科は入試問題の傾向がはっきりしているので過去問が活躍します。過去問を見つけるために、各大学のホームページをあたってみましょう。例えば神戸大学数学科は15年分の過去問を公開しています。それぞれの高専に過去問が集めてある場所や、過去問をお持ちの先生がおられるようであればそれに頼るのもいいでしょう。
過去問が活躍する理由はもう一つあります。勉強すべき範囲の確認ができるためです。残念ながら、高専の授業は数学科の受験に必要な範囲を網羅していません。自学するべき範囲を確認しましょう。過去問を実際に解くのは、私の場合、受験の直前でした。具体的には入試の2週間前にすべての問題が終わるよう調整しました。
数学の勉強の仕方ですが、数学科を目指すあなたはきっと既に数学が得意でしょうし、私が口出しすることは適切ではないと思っています。私からのアドバイスは、あなたのやり方を確立しましょうということです。難しい問題に遭遇したときどういう手順で解法を探るか、分数や積分記号などを書くときノートの行は何行使うか、公式はどこまで使ってよいか、など自分の解き方を決めましょう。
[英語]
理学部、特に数学科の入試での英語の扱いは大きく分けて3つです。
1つ目。英語なし。第一志望の大学に英語の試験がなかったとしても併願大学にはきっと英語の評価があります。そのくらい英語なしの大学は少ないです。
2つ目。TOEIC評価。私はTOEICの勉強を全くしていなかったので、TOEIC評価のある大学を受けられませんでした。TOEIC評価のある大学を受験したい人はぜひ受けるべきです。ただし私からTOEICの勉強法についてアドバイスできません、私はTOEICの勉強を全くしていなかったので。
3つ目。英語の試験を課す。私の知る限りでは、これをしているのは神戸大学のみです。神戸大学の場合、数学の洋書の教科書から出題されます。どんな問題が出るかというと、例えば、本文中の証明を和訳、本文中の定理を日本語で証明、本文中の問題に英語で回答、などです。数学の洋書の形式を知っておいた方がいいでしょう。高専の数学の先生がおそらく持っています。お借りしましょう。
[面接]
面接はほとんどの数学科の入試で課されます。聞かれることは基本的には、志望理由、大学卒業後の展望、筆記試験の感想、筆記試験で解けなかった問題、などありきたりです。神戸大学数学科に関しては面接はセミナー形式です。すなわち、あらかじめ受験票と一緒に数学の教科書のコピーが送られてきており、面接当日にはその部分の内容について面接官に黒板で10分程度で説明する、といった試験です。
[試験当日]
一生懸命考えましたが、受験当日の数学科ならではの注意点はありませんでした。全くの余談ですが、数学科の会場では「専門科目(数学)」と書かれていて、感動します。
[おすすめの参考書]
おすすめの参考書だ、なんて言って参考書を紹介するひとが日本各地にいるようですがそういうアドバイスのたいていは信用できません。ほとんどの人が多くても数種類の参考書しかやっていないからです。私のおすすめの参考書を紹介します。ちなみに私が使用した参考書は線形代数と微分積分で1種類ずつだけです。
・寺田文行 坂田ひろし 斎藤偵四郎、『演習 微分積分』、サイエンス社
・寺田文行 増田眞郎、『演習 線形代数』、サイエンス社
[後輩へのメッセージ]
鈴鹿高専が公式に発行している体験集にも似たような文章を書きました。ちゃんと書き直しましたが内容がかぶっていてほぼ流用みたいになっています。お赦しを。
こんなに書いてきていまさら言うのもあれですが、この記事は私が実際に数学科に進学する前に書いています。本音を言うと私は数学科への進学が心細いのです。皆さんが数学科に来てくれたらこれほど心強いことはありません。まあ、皆さんを巻き込もうとしているだけとも言えますけど。