[名前]ナベ
[出身高専]豊田高専
[受験年]2017年
[受験大学]神戸大学
[受験学科]物理学科
[受験科目]英語、物理
[部活]3年まで剣道部でした。
[課外活動]特にやってない。
[資格]toeic 600後半
[志望動機]
高専で工学を学んできたが、工学で習う物理は曖昧に終わってるものも多く、より詳しくて、根底にある物理を学びたいと思い、神戸大学では教授に対して学生の数が少なく、より深く指導していただけると思ったから。
[各科目の勉強内容]
英語
実のところ編入対策をしてくれる塾があり、そこに行ってました。そのときの経験から言うと、重要になるのは基礎的な単語と文法になると思います。それと文章を読む速さですね。単語は「速読英単語 必修編」とネットで物理用語のまとめを拾って覚えていました。文法の方は先程言った塾で覚えてましたが、実際に別の大学の過去問を見てわからないときに調べるというのもいいと思います。あとはいろんな大学の過去問を読んで英語に慣れるのがてっとり早いのかと思います。ただこの最近はそもそも英語の過去問が手に入らないことが大半です。過去の先輩であったり、この場で知り合った方に貰うのがいいかもしれません。僕は塾にストックがあったのでそれをコピーしていました。語彙力と読むスピードがついたら実際に過去問を時間を計って解いてみて、それを物理の教授に見てもらいましょう。英文の内容が物理なので英語の教授は見てもさっぱりですので(--;)。ちなみに日訳の問題は直訳でもいいですが、それだと日本語として読みにくいため、ちょっといじってもいいと思います。
物理
参考書は共立出版の「基礎物理学演習」とサイエンス社の「基礎物理学演習」のⅠとⅡです。名前一緒ですね(笑)。共立出版のは水色でサイエンス社のは黄色です。黄色のは結構有名なので調べれば出ると思います。順番としては共立→サイエンスの方がいいでしょう。共立はよく編入でも見かける基礎的なものが多いため、こちらで基礎を固めるといいかと思います。サイエンス社は応用もありますが、逆に出ないであろうものまで載っているので、見極めが必要です。受ける大学の傾向と覚悟で決めましょう。といのもその傾向もよくわからないことがあるので教授や友達と話してそれでも出ることがあるので最終的には覚悟です。神戸大学に関しては大門3問のうち先の2問は力学と電磁気とわかっているので、そこをきっちりとって3問目で解けない問題があっても大丈夫にするのがいいでしょう。
[試験内容]
英語
長文が1問と英作文が1問です。長文は微分方程式を理解するというのはどういうことかということについて書かれていました。文法自体はそこまで難解でなかったです。単語についても、専門単語は訳が載っていました。問題自体は日本語の問題なので文章が読めれば解けるかと。問題は英語力と内容を理解できるかどうかだと思います。過去に対称性のねじれに関する文章が載ってたのでそのときはハテナが飛び散ってました。英作文は地球上で標高の高いところでは重力加速度が小さくなることを万有引力と絡めて説明するもので、こんな感じに物理についての作文だったりすることもあれば、時事問題だったりもするので、その年の興味を持ったニュースを簡単な単語でも書けるようにするといいと思います。
物理
大門が3つあって、
Ⅰ、転がる球体が段差を登る場面についてで、小問8つあったはず。
Ⅱ、電気影像法についての問題で、最終的には球面に対する電気影像法でした。
ここまでは結構誘導されてました。
Ⅲ、これまでにあまり見てこなかった問題だった。バネの振動数の計算と位置エネルギーを考慮した気圧の導出と電場と磁場が直行する中での電子の動きについて。
大門3は僕がやってた問題集よりもっと問題数の多いものに載ってたものもあったため、その辺りは勉強不足だったなと思っています。過去問と今年の試験を見て思ったのは、結構神戸大学は双極子を出してくるので、問題集に載ってる公式よりもその公式の導出ができるようになっておくと強いと思います。
[面接内容]
黒板の前にある椅子に座り、長机には前日に解いた物理の問題。そして目の前には7名ほどの教授陣がズラリ。しかも真ん中の先生は自分のであろうテストの答案を持っている。この時点でもはや恐怖ですね。4校受験しましたが、一番焦ったし怖かったです。しかもその答案には33か23という点数が書いてあり、今思えば普通に部分点なんですが、そこまで頭回らないので焦りに追い討ちをかけてきます。面接が始まって定番の志望動機を聞かれます。これについて向こうが気になれば追加で質問してきます。次に興味のある分野について聞かれ、その分野の教授に少し質問されます。この次が勝負です。テストの出来をきかれ、次に「君、~番の~の問題解けてないよね。今そこの黒板で解ける?」と言われます。これは救済措置です!とろうかどうかのラインの受験生を篩にかけていると思われます!焦る人は多いでしょうがこれはチャンスです!ここでキッチリ答えられれば白よりのグレーです!合格圏内だと思います!このために、解けなかった問題は事前に復習しておきましょう。誰かに聞くのが一番早いです。僕は一緒に受けていた友達に聞きました。もしくはその場で誰か友達を作るのもありです!最後に自分のやっている卒研の内容を聞かれますが、多分そこまで重要ではないです。僕の場合「よくわかりませんね~」とか言われても受かったので伝わりきらなくても大丈夫だと思います。面接で一番駄目なのは「喋れなくなること」です!自分の意見をキッチリ言うことが一番大切です!
[後輩へ一言]
体験談を読んでいただき、ありがとうございます。僕もこの学科を受けた身としていかに編入の、特に工学部以外の情報がないかっていうのはよく知っています。何で勉強するといいのかわからなくなるし、やり始めてもどんどん自分のやってることが正しいのか疑問を持ち出すし、自分のやり方で受かるのか不安になって、確実に一人だったらメンタル壊れてたであろうと今になったら思います。僕が受かった理由は、受験日まで教えあって、発表まで励まし合ってくれた友人だったり、解いた問題を採点してくれた教授だったり、塾の講師の方々だったりなにより僕が受験をする上で食事や塾探しなどのサポートをしてくれた親などありきたりですが、周りにいた色んな人だったんだろうなと思います。勉強方法は人それぞれなのでこれが正しいとは言えませんが、勉強していく上で、誰かに頼ることは何よりも重要だろうなと思います。学校での友達やよく話す教授、この場やそれ以外の場でできた仲間やライバルに勉強面でも精神面でもいいので頼りながら頑張ってください。ちなみに僕は友達とは神戸大学の院入試、編入の説明会で知り合いました。明らかにキョドってて大学の人間じゃないと思われたらしいです(笑)。どんな形でもいいので誰か頼れる人を作って、受験に向かって頑張ってください。この記事を読んだあなたが合格することを願っています。