基本情報
名前:佐竹 香保
出身高専:奈良高専物質化学工学科
学科順位:3年:13位 4年:8位
受験の年:2017年
併願大学:奈良女子大学、専攻科
受験学科:工学部環境・エネルギー工学科
受験科目:英語・数学・専門科目
部活:吹奏楽部
課外活動:インターン(核融合科学研究所)
資格:TOEICは最高でも600無いです
受験勉強
志望動機
・4年生でのインターンで核融合科学研究所に行き、そこで分野に興味を持った。
・家から通えること。
数学
四年夏休みからマセマシリーズで復習。
徹底研究を繰り返しつつ苦手なところを徹底演習で練習。
複素関数の範囲が不安だったので「大学生の複素関数/微分方程式」という本で復習。
試験二か月前になって過去問特訓と過去問10年分をやっていました。
~コメント~
数学は好きだったので、英語の逃げ道としてやり込んでました。。。
過去問に関しては解答を持つことが有利な近道ですので、賢い人と一緒に考えたり、先生に聞いたりこまめにして、自分用の回答を持っておくべきだと思います。
英語
4年の春から定期的にDUOを読んでました。
隙間時間にスマホアプリの動画英文法・動画英熟語をやっていました。
秋と冬はTOEIC対策をしていました。
冬の終わりから夏にかけて英作文対策に「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本 決定版」を初めて、最終5週ぐらいやりました。
春から長文対策に「英語長文問題精構」と「阪大の英語」をやっていましたが、前者はかなり難しかったです。
夏休みに正誤問題対策で「英文法標準問題精構」をやっていました。
過去問は10年分やり、英作文は先生に見ていただき、自信のない問題は賢い友達や先生に見てもらってました。
~コメント~
反省点しかありません。英語は大学に入ってからというかこれからの現代社会でも必須のスキルになりうるので、低学年から継続的にやった方がいいと思います。語学ってふつうはこんなに詰めてやるもんじゃないですよね。
専門科目
5年5月ごろから始めました。
出題範囲は「環境白書(環境省)」、「エネルギー白書(経済産業省)」の過去三年分で量が膨大なので、過去問の傾向をみて、とりあえず環境白書からは最新版からその年に行われた政策・対策を文章でまとめ、エネルギー白書からは最新版から国際エネルギー動向の円グラフをまとめて暗記しました。どちらもググれば出てきます。
過去問10年分をやって先生に添削していただきました。
~コメント~
情報量が少ないことと、高専ではやらない科目であること、時代背景によって過去問内容が全く異なり過去問が全くあてにならないこと以外を除けば、ライバルたちも同じスタートラインから受けるので転科するひとにとってはありがたい科目だと思います。
10年分過去問やってますが、その年によって問題内容が変わって注目される政策や技術も異なるので、過去三年分ぐらいしかやらなくていいと思います。
試験内容
試験当日は数学のまとめノートを読んでました。
あと、会場下見の時に買った白魔剤をゲン担ぎに飲んでました。
数学
問1. 行列と1変数関数の複合 極値・グラフの概形・固有値etc
問2. 問2.微分方程式 簡単なやつ・複雑な変数変換系
問3. 複素関数 ローラン展開・複素積分etc
問4. 問4.確率・正規分布 ちゃんと覚えてません…
出来は6~7割
英語
傾向変わらずです。出来は5割くらいしかない…
専門科目(エネルギー)
問1.エネルギーについてのグラフ穴埋めと語句の意味(H28エネ白から)
問2.熱移動についての単語穴埋め・フーリエの法則(まさかの計算問題でした。たまたま授業でやったことがあったので解けました。)
問3.緩和策と適応策についての論述問題(H29の環白から)出来は8割。
出願時に専門受験科目を選択させられたのにもかかわらず、過去問ではテスト内容がどれも変わらないというよくわからないことになっていたのですが、今年は環境とエネルギーで問題が別でした。(エネルギーの方は計算問題が出ました。過去問10年分にもありませんでした。)来年からはどうなるかわかりません。
面接
教授陣3人で10~15分ほどでした。たぶん私は時間が長い方です。
雰囲気はとてもよく、笑声もありました。
Q.研究内容
A.しっかり答える。
→ツッコミ無し
Q.志望動機
A.・核融合研究したい。
・修士課程での英語の講義は良いと思った。
・父が修士課程時代は環境都市工学を専攻してたので、その科目にも興味がある。
→先生方を2・3回笑わせました。
(この学科に向いていると言われました。
そこから先は志望動機について深く掘り下げられました。将来の話とかもしました。)
Q.化学系からの転科だけどその分野について何か自主的に勉強しているか
A.正直に、核融合の基礎であるプラズマの簡単な本を読んでいると答えました。
Q.試験の出来
A.英語は問題に集中できませんでした。数学は問1で焦って凡ミスが多いです。専門教科は傾向が変わっていて びっくりしました。とくにフーリエの法則は二年前に化学工学でやったきりで曖昧です。と真面目に答えました。
→英語は「うーん」って感じで
数学は「焦っちゃだめだよねぇ~」と一言言われ、
専門科目は「やったことあるなら解けなきゃだめだよねぇ。」(家帰って解きなおしたが、多分合ってた。)
と一言コメントを言われました笑。
Q.TOEICとかの英語スコア
A.600点いかないくらいで、英検は準2()
→「もうちょっとほしいよね。」と苦笑いされたので、「点数は良くないですが、英語には苦手というわけでは ありません!」とアピールしました。「コミュニケーションは得意そうだね。でも、日本人は文法が必要だか らね。」と言われました。(調査書にシンガポール研修のことが書いてあったから?)
後輩に伝えたいこと
編入試験は1に学力、2に情報量、3に運だと思いました。
1学力は言うまでもないし、3の運は勝負事なので当たり前ですが、2の情報収集はかなり大事な要素で、ライバルの進捗を知ってモチベを挙げたり、過去に編入した先輩の体験談を聞いたりすることは必ずためになると思います。
このご時世SNSなどの普及などにより知らない人ともつながりやすいと思いますので、周りにそういう人がいない方もネットを活用して情報を集めることをお勧めします。先輩方は聞いてくる後輩に寛大に教えてくださると思います。あ、スタディプラスってアプリも自分の勉強時間を記録しつつライバルの勉強時間を知れますしやり取りもできるのでおすすめです。
あと、編入試験は偏差値とかもないので行ける学校よりも行きたい学校を目標にするべきだと思います。学校のレベル関係なく、やりたい研究分野のある大学を見つけてください。がんばって!!
おすすめ参考書
数学は三種の神器は言うまでもなくですね。
英語は「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本 決定版」でこれは過去問まんまの問題とかもありましたので有効だと思います。
専門科目は学科のサイトに書いてある通りに「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」・「エネルギー白書」の二冊から出題されます。